Urban Blueberry's Life

都内のマンションのバルコニーで楽しんでいるブルーベリー栽培のブログです

2024年春ブルーベリー開花

2024年春、4月7日時点での我が家のブルーベリーの開花の様子です。ここ数年、温暖化の影響を受け、年々開花が早まっていますが、今年は3月後半の低温により、若干開花は足踏み状態でした。4月に入り、雨がちながら、暖かい日が続き、ハイブッシュ系を中心に一気に開花が進みました。

例年、晩秋の落葉処理から、(一部)植替えから剪定、施肥まで、翌年1月くらいまでには終えるのですが、寒い日が続いたこともあり、今年は遅れ気味で、4月に入り、ようやく準備作業を終えました。
年末から寒暖差があったものの、やはり温暖化の傾向からか、フロリダやオーストラリア等が原産地の一部のサザンハイブッシュ系の品種は、年明け早々に開花が始まってしまいます。
栽培している品種の中で、毎年最も早く開花するのが、「スノーチェイサー」というフロリダ原産の品種で、原産地のフロリダ北部では、4月上旬!に収穫開始になるようです。
この品種、東京でも2月には殆ど満開となり、4月初めには下記のとおり、殆どの花が終わり、結実が始まります。この品種は開花時には、他の開花品種が殆ど存在しないため、受粉が期待できません。一応自己受粉も可能なようで、ある程度結実しますが、結実率はあまり高くなく、実も小粒になる傾向があるようです。

この品種を除くと開花が早いのが、オーストラリア原産の「ユーリカ」です。6、7年前から栽培していますが、3年前からは数本を養液栽培に切り換えており、強い樹勢にも助けられ、良好な結果を残しています。
↓ユーリカの花です。やや細長の大きな花がいち早く咲きます。受粉環境も問題かと思いますが、花数の割に結実率はそれほど高くないので、豊産種とは言えませんが、何よりも大実が魅力的な早生品種です。

4月初旬が開花のピークで、現在は一部結実が始まっています。

↓ユーリカの受粉相手として適しているとのことで、3年前から栽培している同じオーストラリア原産の「OPI」です。ユーリカとは異なり丸みを帯びた花です。開花期は、ユーリカより2週間ほど遅れるようで、実際に受粉相手の品種として適しているのかはちょっと微妙です。

↓同じフロリダ原産の「ウインザー(Windsor)」、オーシャン貿易から販売されているサザン・ハイブッシュ品種です。4年前ほど前から栽培していますが、樹勢が非常に強い豊産品種で、花数も結構多いです。

↓レガシー品種の中では、スパルタンとともにお気に入りのノーザン・ハイブッシュ系品種、「(ノーザン・)エチョーダ」の花です。

↓サザン・ハイブッシュ系の人気レガシー品種、「オニール」です。ホームセンターでもよく見かける品種ですが、やや気難しい品種という印象を持っています。過去何本も枯死を経験しており、これは、唯一、接木の樹齢10年超えの樹です。

↓ハイブリッド系品種の「オーゼキブルー」です。名前の通り、大関ナーセリーが扱うパテント品種です。

小振りな花がたくさん咲きます。小粒ながら甘い品種です。結実率が高く、おそらく自己受粉が可能な品種かと思います。

↓今年入手した、「スイートハート」という品種です。あまり馴染みのない品種ですが、調べてみるとノーザンハイブッシュ系ながらサザンハイブッシュが15%くらい入っているようです。10年ほどまえから大関ナーセリーでも販売されているようですが、今回購入したのは、接木苗(ブルーインパルス)です。3年生ながら、花数も多く、期待できそうです。

ハイブッシュ系品種の花は、白が圧倒的に多いのですが、ピンクが混ざる品種もいくつかあります。過去栽培した中では、ブラデンという品種が、最も美しく見ごたのある花でしたが、結実率や果実の風味という点では今一歩で、一昨年、ドナドナしました。

↓現在栽培しているハイブッシュ系で、花に明確なピンクが顕れる「リベイル」です。サザン・ハイブッシュながら、やや花期が遅く、現時点では、未だ蕾の状態です。

4月上旬現在で、ハイブッシュ系の開花に関しては、上記のような一部品種を除いて、ほぼピークを過ぎている状況で、ラビットアイ系の開花が一部始まっています。
↓栽培しているラビットアイ系品種で毎年開花が早いのが、「フェスティバル」です。
こちらもピンクが混ざる花です。

4月7日の時点です。3分咲きという状況です。


↓ラビットアイ系品種は、陽当たりがあまり良くないところは、これからという状況です。

毎年多くの花は咲くのですが、結実にはムラがあります。結実率を大きく左右するのが、受粉を助けてくれる昆虫(蜂)ですが、東京では年々少なくなっているように感じています。今年は、4月2週目頃から活動が見られますが、効率的に受粉を助けてくれる大型のマルハナバチは未だ見られず、やや小さい蜜蜂?が数匹訪れてくれている状況です。

ハイブッシュ系は、ある程度、自家受粉が期待できる品種もあるのですが、ラビットアイ系の品種は、他品種による受粉が必須なので、ここ数年は、人工授粉も試みていますが、労力の割には、結実率はあまり上がらず、悩ましいところです。受粉の相性が高い品種を隣接させる等、毎年試行錯誤の連続です。