Urban Blueberry's Life

都内のマンションのバルコニーで楽しんでいるブルーベリー栽培のブログです

ハイブッシュ系収穫始めました

5月も後半になり、サザンハイブッシュ系の品種を中心に色づきが一気に進みました。中旬からユーリカ等の極早生種の収穫は始めていたのですが、5/24に今年初の本格的な収穫を行いました。

↓1日の収穫量です。

5月に入って、最も早く色つきが進んだのが、オーストラリア原産のユーリカです。

同郷のOPIも中旬には色づきが始まりましたが、ちょっと気になったのは、過熟気味で柔らかくなった実が多かったことです。一般的に極大実で、気温が急激に上がるとこのような実が発生する傾向があり、過去も、巨大な実が成り樹上熟成に時間がかかるチャンドラーという品種で良く発生しました。当然ながら甘いのですが、違和感がある風味で、望ましいものではありません。昨年から始めた養液栽培の影響かと思いましたが、通常の土壌栽培のものでも発生したので必ずしもそうではないようです。5月末に近づくと、そのような過熟実は発生しなくなりました。

↓オーゼキブルー(ハイブリッド種)です。自家受粉性があるようで、早くから小粒の実が多く成ります。上記の過熟現象は、このような実では全く発生しません。
小粒ながら、糖度は、15~18度とかなり甘いです。

↓サザンハイブッシュ系の代表品種オニールです。乾燥や多湿にやや弱いのか、若木ではちょっと難しい印象がありますが、大樹になると安定して甘い良質の実を付けます。
糖度は、14度ほどあります。

↓スパスタンです。ノーザンハイブッシュとしては早生種で、オニールとほぼ同じ時期に色づきます。こちらも、若いころはオニール同様、やや栽培が難しいですが、樹が大きくなれば、豊産で大きく素晴らしい実がなります。

ファージング(サザンハイブッシュ)です。ユーリカ、OPIと一緒に昨年から養液栽培を始めました。熟期は、前2者と比べると遅くなりますが、そこそこ大きな実がクラスター状に成ります。良い品種だと思います。

↓スプリングハイ(サザンハイブッシュ)、オーシャン貿易の再人気品種で、毎年売り出しとともに即日完売します。この品種は、養液栽培と土醸栽培の両方で栽培しています。養液栽培の方は、樹勢が強く、成長が驚くほど速いのですが、実付きがいまいちです。養分が高いと、葉ばかりが成長する傾向があるのかもしれません。丸い特徴的な形をしています。早生種で完熟するとすごく甘いのですが、完熟するまで少し時間がかかります。

↓こちらは、土壌栽培で6、7年経ったものです。まるでブドウの房のように先端にクラスタ状に実が付きます。

↓ケストラル(サザンハイブッシュ)パテント種ですが、良質の大きな実が成ります。もう少し豊産性であれば言うことなしなのですが..

↓サザンスプレンダー(サザンハイブッシュ)。昔から何本か育てていたうちの最後の1本になりました。甘く、採り時が判りやすいので、去年今年で特にお気に入りになりました。できれば来年増やしたいと思っている品種です。糖度は13度くらいで、ちょうどよい甘さです。

↓リベイル(サザンハイブッシュ)。古くからの品種です。こちらも色づいてから完熟までの期間が短く、甘くわかりやすい品種です。こちらも糖度13度で、サザンスプレンダーに似た甘さです。

↓エチョーダ・ノーザンハイブッシュの早生種です。とにかく豊産種で風味も最高です。大樹になれば収穫は安定しますが、若木のうちは、当地の気候には合わないのか、何回か失敗しています。

↓スージブルー(サザンハイブッシュ)です。中~大粒の豊産種で、今年から1本ですが、養液栽培にもトライしています。

以上、5月25日前後を中心とする生育状態です。
梅雨に入る前にできるだけ多く収穫したいのですが、早摘み故に酸味が強い実も混ざります。まあ、甘すぎるよりも適度な酸味があった方が好みなのですが...

心配していた養液栽培したブルーベリーの風味ですが、全く問題ありません。冒頭に書いた過熟傾向は、養液栽培とは無関係と思われます。ただ、一部(スプリングハイ)、葉の成長の割に花(実)付きの悪い品種があったのは、養液の影響(養分過多)があるかもしれません。